事業内容

南信州をラグビーのメッカにする事業

(長野県元気づくり支援金補助事業)

趣旨

飯田下伊那では、地域コミュニティの崩壊、教育力の低下、子供の体力低下など深刻な問題が山積するものの、2019年ラグビーワールドカップ日本開催、2025年リニア開通・長野県飯田駅開設など社会的インパクトの大きい事業に直面している。特にリニア飯田駅開設により当地域は、長野県の新たな南の玄関という大きな役割を担うこととなった。そこで長野県、そして飯田下伊那の新時代に向けた行動計画が必要である。

そのような中、2019年W杯出場チームの代表国キャンプ場として菅平高原が誘致活動を開始、長野市は試合会場地への立候補を検討している。しかしながら東信地区・北信地区ともにラグビーが盛んとは言えない。一方南信地区においてラグビーは盛んであり、南信州クラブが活発に取り組む小学校・中学校・高校・社会人の選手育成に成果が表れ始めているが、普段の練習で使用可能な芝生グランドが無く、競技施設は不十分である。それぞれに長短を持つ地域を有機的に結ぶことで、県内ラグビーの底辺拡大と強化、更にはスポーツを通した地域活性化が可能と言える。

そこで、県内全体のラグビーおよびスポーツ振興、経済的効果、青少年の人材育成、地域アイデンティティの醸成、地域コミュニティの形成、交流の促進、あるいは地域情報の発信など各種効果が期待できる「ラグビーフットボールを核としたスポーツによるまちづくり」を提案する。その実現に向け、県内各地の有機的な連携が不可欠であり、ラグビーの競技力及び指導力、運営力などに勝る南信州がその推進役を担うべきである。

現在では地元輩出選手が全国レベルで活躍しているものの、それに対する社会的認知や評価は極めて低い。既に市民権を得ているサッカーとラグビーは状況が異なり、ラグビーへ興味旺盛な市民は限られた一部であり、今後のラグビー界の発展のためにはラグビー支持者層の拡大が不可欠である。今後は、ラグビー環境の改善を行うと同時に、ご当地選手の功績や情報を広く市民に発信し、かつラグビー入門講座なども開設することでラグビーへの親和性を高め、ラグビー及びスポーツ人口の底辺拡大を図ると予想できる。スポーツによる県内全域の連携を促し、誇りと愛着のもてる健康で躍動するスポーツのまちの形成が実現に向け、「南信州をラグビーのメッカにする事業」を実施いたします。

地元選手の最近の活躍実績

  • 2012年度全国高校ラグビー選手権の決勝戦へ伊賀良ラグビースクール出身の矢澤拓巧留をはじめ高校生5名が御所実業高校選手として出場。全国準優勝を飾る。
  • 同年全国大学ラグビー選手権の決勝戦へ筑波大学ラグビー部として飯田出身の片桐康選手他1名出場(二人とも上郷ラグビースクール→飯田高校→筑波大学)。準優勝に輝き、2013年度は同大会準決勝まで進み、全国3位に輝く。
  • 2013年度全国高校ラグビー選手権決勝には上郷ラグビースクール出身の小室誠が桐蔭学園高校選手として出場、準優勝に輝く。
  • 同大会には岡谷工業高校ラグビー部も出場。上郷ラグビースクール出身の生徒が5名出場している。上げれば枚挙にいとまがない。

事業内容

  1. スポーツによるまちづくり特別講演会
  2. 学生ラグビー飯田サミット
  3. 初心者ラグビー教室の開催
  4. スポーツによる地域愛醸成と住民参加意識向上事業
  5. こどもラグビー広域交流会の実施
  6. グランド芝生化及び人工芝練習グランド開発事業

事業効果

メッカによる事業実施による効果

  1. 競技人口の拡大における効果
    南信州クラブ・プレイヤー会員の増加  目標年度H26 対H24比50名増
  2. 支援・支持者の拡大における効果
    一般会員(個人)の増加   目標年度H26 対H24比10名増
    賛助会員(企業)の増加  目標年度H26 対H24比152社増
  3. その他の効果
    ラグビー練習グランドの増加(天然芝) 目標年度H26 対H24比1か所増
        〃        (人工芝) 目標年度H27 対H24比1か所増
    ラグビー広域交流人口(流入)の増加 目標年度H26 対H24比100名増

今回の対象事業を契機とした継続的な事業展開によってめざす効果

  1. 飯田下伊那地区の在住ラグビー競技人口(南信州クラブ構成団体参加者数)
    現在377名→3年後20%増加、5年後50%増加、10年後100%増加
  2. ラグビー以外のスポーツへの参加者の増加
    平成25年実績→ 3年後10%増加、5年後30%増加、10年後100%増加
  3. 経済効果
    交流試合・交流練習・県外チーム合宿地として当地へ来訪によるラグビー交流人口の増加(日帰り者および宿泊者の人数増加)
    現在200名程度→3年後200%増加、5年後500%増加、10年後700%増加。リニア開通後 1000%増加。

※上記の通りの経済的な効果を出すためには、整備された芝施設充実、地元チーム・選手の資質とレベル向上、行政及び企業・市民の応援とバックアップが欠かせない。その実現のために、南信州クラブが活動を展開する。